最先端科学において、どうしてトヤマは高難度な一品一様な製品を生み出せるのか。それはモノづくりの上流から下流まで一気通貫で行える体制を備えているからです。
下のフロー図をご覧ください。プロジェクトの立ち上がりから、設計・開発、そして納品後のアフターサービスに至るまで、自社内で対応するワークフローがトヤマの強みです。
まずは徹底したヒアリングです。研究・開発に携わるお客様のアイデアやプランに耳を傾けることからスタートします。コンピューター解析ツールなどを用いた万全な基本設計があっても、"かたち"にできないことがあります。困難であればあるほど真価を発揮するのが、長年の経験と蓄積されたデータ、数多くの実績に裏打ちされたトヤマのノウハウです。
トヤマの頭脳ともいえる設計は、解析ツール等による基本設計から実機を製作する機構設計まで一貫してお引き受けすることが可能です。もちろん最先端のCAD/CAEを駆使し、ネットワーク上でデータを共有することによって効率化も実現。一方、開発はチャレンジし続けるトヤマの新しい顔です。新しい試みや新しい技術を次々と取り込み、常に時代の最先端を走り続けるための原動力となっています。
現代の実験装置では、計測・制御の技術は欠かせないものです。それは、メカの制御だけでなく、プロセス制御、インターロック、データ処理など、システムを構築するために計測・制御の守備範囲は広がる一方です。こうした時代の要求にいち早く対応し、メカだけでなくシステムとしてお引き受けできる体制を敷いております。もちろんソフトウェアも対応いたします。
単純に思われがちなこの工程こそが、トヤマ製品の高品質を支えている源であり、原点です。それを可能にするため技術の伝承をはかり、豊富な治工具類を駆使した熟練工の技を身につけ、最新鋭のNC工作機械を使いこなします。社外からも精密な試作機の図面を持参して、機械加工のみの相談に見えるお客様がいるほど。トヤマの機械加工は、創業以来培われてきた熟練した技と現代のハイテク技術が融合した工房なのです。
どんな一品でも、図面のミス、組立精度の誤りなどトラブルが絶えず、納期のしわ寄せも最終の組立工程に集中します。そんな難局面を打開するのがトヤマが擁する"マルチスペシャリスト"です。設計、機械加工、組立など部署の垣根を払い、多様な実践の中で他工程をも深く理解させるOJTにより、真のマルチスペシャリストを育てています。"経験・勘・根気"そして関連部門との"連携"が重要となる極めて人間的な工程なのが組立です。
「自信があればあるほどに、自らに厳格でありたい」。これはトヤマの品質管理の基本姿勢です。多種多様な最新鋭の試験検査設備を惜しげもなく導入し、厳密な試験検査を繰り返します。超高真空装置のベーキング、到達真空度測定、残留ガス分析や、駆動メカのレーザー干渉計を用いた精度測定など、一歩踏み込んだ試験検査まで承ります。
立ち上げに時間を要する実験装置も、高精度のアライメントを必要とする装置類も、熟練技術者を現地に派遣し、測量から据付調整まで責任をもって行います。装置の設計や組立を担当した本人を原則派遣いたしますので、トラブル発生時の対応も万全です。トヤマはとことんおつき合いいたします。
トヤマが手がける製品の多くは、これまで世の中に存在しなかった装置、つまり初号機です。一品一様な製品のため、予期せぬトラブルへの的確な対応や、性能アップのための改造・改良などのご要望に柔軟にお応えできる万全の体制を整えています。設計から製造、据付調整まで一気通貫で行える体制を備えているからこそのきめ細かく、迅速な対応がトヤマのアフターサービスです。